どうも、SOS STUDIOの渡邉です。
SOS STUDIO?なんだ?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが。
SYMPATHY OF SOULの生産を行ってる自社工場になります。
今回からBlogに参加させていただきますので、職人の視点からSYMPATHY OF SOULの製作で使っている工具の紹介をしたいと思います。
第一回目は『ヤスリ』を紹介いたします。
ヤスリと言えば鉄工用、木工用、精密ヤスリやダイヤモンドヤスリ、紙ヤスリや布ヤスリと様々なヤスリがあります。
今回は私が商品や原型作りで90%は使っていると言っても過言ではない鉄工用の組ヤスリの5本組 半丸(甲丸)になります。
日本でのヤスリのサイズ表記はmm(ミリ)などでは表さず『組(くみ)』と呼びます。
ヤスリの呼び名は●本組、1個の鋼材から何本作製できるかと言った、ヤスリ独特のサイズ単位になります。
今は手切りヤスリと言って切断から目たて、焼入れまで職人が行う物と、機械加工で作られる2種類があります。
手切りヤスリの方が切れ味が良いのと耐久性が良いと言われますが、職人さん不足で作れなくなって来てると聞きます。
形は半丸や甲丸と言ってかまぼこ型をしています。
先端に向かって細くなっているので色々な作業がしやすく、平側で成形したり、SYMPATHY OF SOULの商品はキャスト(鋳造)製造なので商品に付いてくる湯口擦りに一番多く使ってます。
反対側の甲丸で指輪の内側のようなカーブしてる部分に使ったりします。
2本の目の細かさが違います。
ヤスリでは目の違いを番手と言います。
目が荒い順で 粗目→中目→細目→油目
と4種類あり、私は粗目と細目を使っています。
粗削りには粗目 調整には細目と言った形です。
他にも形は平、丸、角、三角、シノギ、両甲など様々な形があるので人それぞれ商品の形状や好みで多用する方もいるかと思います。
今回は『ヤスリ』についてお話しさせていただきました。
また、今後はSYMPATHY OF SOULの商品製作動画などを取っていく予定なので、ヤスリを使っている所もお見せできればと思ってます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。